日本酒の特徴の一つとして、幅広い温度で楽しめると言うものが有ります。
一般的な洋酒などの場合、通常冷やして飲むか常温で飲むものが殆どで、温めて飲むものは数える程しか有りません。
紹興酒などは温めて飲むお酒の代表選手ですが、日本酒の場合は冷酒から熱燗まで、幅広い温度に対応しています。
これからの季節、お燗して飲む日本酒は格別です。
今回は、「燗して旨い日本酒」をご紹介して行きたいと思います。
・温度毎の日本酒の呼び名
幅広い温度で楽しめる日本酒は、温度毎に呼び名が有ります。
(SAKETIMESより引用)
一口に「お燗」と言っても、「日向燗」・「人肌燗」・「ぬる燗」・「上燗」・「熱燗」・「飛び切り燗」と6種類もの温度と呼び名があるのです。
それぞれの温度で特徴が有り、
・日向燗(ひなたかん):飲み口が優しくなり、ほんのり香る温度。
・人肌燗(ひとはだかん):米ならではの香りが立ち、味に膨らみが出る。
・ぬる燗(ぬるかん):旨み成分であるアミノ酸がもっともよく引き出される温度。
・上燗(じょうかん):酒器に日本酒を注ぐと湯気が立ち、ハッキリと温かさを感じられ、香りが引き締まり味にふくらみが出る。
・熱燗(あつかん):シャープな味わいになり、キレのある後味が楽しめる。
・飛び切り燗(とびきりかん):香りがシャープになり、辛みを感じやすくなる。飲んだ瞬間から体が温まる。
の様な特徴があります。
・燗して旨い日本酒
・燗して旨い日本酒その57:新潟銘醸 長者盛 百萬長者
「新潟銘醸」は昭和13年(1938年)長岡市で機那 サフラン酒(薬用酒)を製造していた二代目吉澤仁太郎らが中蒲原郡村松町(現五泉市)に二つの酒蔵を集約し、設立されました。
長者盛で使われる水は、小高い丘陵地を水源に持つ、豊かな水脈から汲み上げられています。越後の水は、ミネラル(鉱物質)の少ない軟水と呼ばれ、仕込み水に用いると「もろみ」がおだやかな発酵となるため、酒質は端麗で、やわらかくなめらかな味の酒に仕上がります。
水とともに日本酒の品質を左右する米。酒造好適米として越後が誇るのが「越淡麗」。これは、農家の人にお願いして契約栽培を行っている、特別製の酒米です。
「長者盛 百萬長者」は、軽い飲み口と、程よい旨み。飲みあきしないおちついた香味は毎日の晩酌に適しています。お燗でも、冷やでも美味しくお召し上がりいただけます。
如何だったでしょうか?
燗して旨い日本酒その57:新潟銘醸 長者盛 百萬長者。
これからの季節、お燗した日本酒で温まりながら旨味を満喫しましょう。