日本酒の特徴の一つとして、幅広い温度で楽しめると言うものが有ります。
一般的な洋酒などの場合、通常冷やして飲むか常温で飲むものが殆どで、温めて飲むものは数える程しか有りません。
紹興酒などは温めて飲むお酒の代表選手ですが、日本酒の場合は冷酒から熱燗まで、幅広い温度に対応しています。
これからの季節、お燗して飲む日本酒は格別です。
今回は、「燗して旨い日本酒」をご紹介して行きたいと思います。
・温度毎の日本酒の呼び名
幅広い温度で楽しめる日本酒は、温度毎に呼び名が有ります。
(SAKETIMESより引用)
一口に「お燗」と言っても、「日向燗」・「人肌燗」・「ぬる燗」・「上燗」・「熱燗」・「飛び切り燗」と6種類もの温度と呼び名があるのです。
それぞれの温度で特徴が有り、
・日向燗(ひなたかん):飲み口が優しくなり、ほんのり香る温度。
・人肌燗(ひとはだかん):米ならではの香りが立ち、味に膨らみが出る。
・ぬる燗(ぬるかん):旨み成分であるアミノ酸がもっともよく引き出される温度。
・上燗(じょうかん):酒器に日本酒を注ぐと湯気が立ち、ハッキリと温かさを感じられ、香りが引き締まり味にふくらみが出る。
・熱燗(あつかん):シャープな味わいになり、キレのある後味が楽しめる。
・飛び切り燗(とびきりかん):香りがシャープになり、辛みを感じやすくなる。飲んだ瞬間から体が温まる。
の様な特徴があります。
・燗して旨い日本酒
・燗して旨い日本酒その25:
司牡丹酒造 司牡丹 船中八策
「司牡丹酒造」は創業慶長8年(1603年)。高知県高岡郡佐川町に有る酒蔵です。 特定名称酒はほとんどの酒の「麹米」、「酒母米」に、「山田錦」を使用しています。
水は仁淀川水系の湧水(軟水)を仕込水として使っています。 四国山脈の連峰を源として太平洋に流れる仁淀川は、「日本最後の清流」として有名な四万十川を凌駕する水の透明度を誇り、「日本一水のきれいな川」とも言われている清流です。
「司牡丹 船中八策」は、明治新政府のあり方について、坂本龍馬が船中にて考えた策に由来する、ロマン漂う逸品。 品の良いナチュラルな香りとなめらかに膨らむ味わい、そして後口は潔いほど抜群のキレを誇ります。
平成27年秋の日経新聞【何でもランキング】「お燗酒コンテスト」にて、「きもと」「山廃」「熟成」などの燗酒向きとされるタイプの有名銘柄だらけの中で、超辛口のスッキリタイプとしては快挙といえる第2位に輝き、冷やしても常温でも、お燗でも美味しいことが証明されました。
如何だったでしょうか?
燗して旨い日本酒その25:司牡丹酒造 司牡丹 船中八策。
これからの季節、お燗した日本酒で温まりながら旨味を満喫しましょう。