日本酒の特徴の一つとして、幅広い温度で楽しめると言うものが有ります。
一般的な洋酒などの場合、通常冷やして飲むか常温で飲むものが殆どで、温めて飲むものは数える程しか有りません。
紹興酒などは温めて飲むお酒の代表選手ですが、日本酒の場合は冷酒から熱燗まで、幅広い温度に対応しています。
これからの季節、お燗して飲む日本酒は格別です。
今回は、「燗して旨い日本酒」をご紹介して行きたいと思います。
・温度毎の日本酒の呼び名
幅広い温度で楽しめる日本酒は、温度毎に呼び名が有ります。
（SAKETIMESより引用）
一口に「お燗」と言っても、「日向燗」・「人肌燗」・「ぬる燗」・「上燗」・「熱燗」・「飛び切り燗」と6種類もの温度と呼び名があるのです。
それぞれの温度で特徴が有り、
・日向燗（ひなたかん）：飲み口が優しくなり、ほんのり香る温度。
・人肌燗（ひとはだかん）：米ならではの香りが立ち、味に膨らみが出る。
・ぬる燗（ぬるかん）：旨み成分であるアミノ酸がもっともよく引き出される温度。
・上燗（じょうかん）：酒器に日本酒を注ぐと湯気が立ち、ハッキリと温かさを感じられ、香りが引き締まり味にふくらみが出る。
・熱燗（あつかん）：シャープな味わいになり、キレのある後味が楽しめる。
・飛び切り燗（とびきりかん）：香りがシャープになり、辛みを感じやすくなる。飲んだ瞬間から体が温まる。
の様な特徴があります。
・燗して旨い日本酒
・燗して旨い日本酒その38:
澤田酒造 でらから純米白老
「澤田酒造」は創業嘉永元年(1848年)。愛知県常滑市古場町にある酒蔵です。米は最高級の兵庫県「山田錦」をはじめ、八反錦、五百万石など酒造好適米を厳選して使用。水は２kmほどはなれた知多半島丘陵部（新水谷）の伏流水を江戸時代から自家水道を引いて使用。
すなおな軟水で、ふくらみのある、まろやかな酒質をつくりだしています。 「でらから純米白老」は穏やかな香り。やや辛めで軽快な口当たり。お米の旨味をしっかり感じつつ、シャープな酸味でエッジの効いたボディになっています。
冷やからお燗まで幅広い温度帯で楽しめます。ぬる燗では、奥行きが出てほっこりとした味わいになって自然に体に染み入ります。食中酒としても幅広い料理に寄り添ってくれます。これからの季節、晩酌酒として最高の1本です。
如何だったでしょうか？
燗して旨い日本酒その38:澤田酒造 でらから純米白老。
これからの季節、お燗した日本酒で温まりながら旨味を満喫しましょう。
