日本酒の特徴の一つとして、幅広い温度で楽しめると言うものが有ります。
一般的な洋酒などの場合、通常冷やして飲むか常温で飲むものが殆どで、温めて飲むものは数える程しか有りません。
紹興酒などは温めて飲むお酒の代表選手ですが、日本酒の場合は冷酒から熱燗まで、幅広い温度に対応しています。
これからの季節、お燗して飲む日本酒は格別です。
今回は、「燗して旨い日本酒」をご紹介して行きたいと思います。
・温度毎の日本酒の呼び名
幅広い温度で楽しめる日本酒は、温度毎に呼び名が有ります。
(SAKETIMESより引用)
一口に「お燗」と言っても、「日向燗」・「人肌燗」・「ぬる燗」・「上燗」・「熱燗」・「飛び切り燗」と6種類もの温度と呼び名があるのです。
それぞれの温度で特徴が有り、
・日向燗(ひなたかん):飲み口が優しくなり、ほんのり香る温度。
・人肌燗(ひとはだかん):米ならではの香りが立ち、味に膨らみが出る。
・ぬる燗(ぬるかん):旨み成分であるアミノ酸がもっともよく引き出される温度。
・上燗(じょうかん):酒器に日本酒を注ぐと湯気が立ち、ハッキリと温かさを感じられ、香りが引き締まり味にふくらみが出る。
・熱燗(あつかん):シャープな味わいになり、キレのある後味が楽しめる。
・飛び切り燗(とびきりかん):香りがシャープになり、辛みを感じやすくなる。飲んだ瞬間から体が温まる。
の様な特徴があります。
・燗して旨い日本酒
・燗して旨い日本酒その44:
天寿酒造 清澄辛口本醸造 鳥海山
「天寿酒造」は、創業文政13年(1830年)。秋田県由利本荘市矢島町にある酒蔵です。 鳥海山と出羽丘陵に囲まれた矢島町は積雪も多く、秋田流低温長期発酵の酒造りには絶好の地です。仕込み水には鳥海山の伏流水、原料米は子吉川流域で育まれた地元米を使用し、水と米と大自然に恵まれた、この地ならではの酒造りを行っており、キメ細かくまろやかな風味は秋田の里人に愛され飲まれ続けてきました。
「清澄辛口本醸造 鳥海山」は、秋田県産米「めんこいな」を使用し、「日々草」から分離した清酒酵母で醸した清澄でおだやかな香りとなめらかで膨らみのある本醸造辛口酒です。 米の旨味を残しながらも極限までの辛口に仕込んだ一本で、きめ細かい味わいとあと味スッキリのまさに清澄辛口。どんなお料理との相性も良く、また冷やから熱燗までOKの飲み手を選ばない天寿酒造の逸品です。
如何だったでしょうか?
燗して旨い日本酒その44:天寿酒造 清澄辛口本醸造 鳥海山。
これからの季節、お燗した日本酒で温まりながら旨味を満喫しましょう。