日本酒の特徴の一つとして、幅広い温度で楽しめると言うものが有ります。
一般的な洋酒などの場合、通常冷やして飲むか常温で飲むものが殆どで、温めて飲むものは数える程しか有りません。
紹興酒などは温めて飲むお酒の代表選手ですが、日本酒の場合は冷酒から熱燗まで、幅広い温度に対応しています。
これからの季節、お燗して飲む日本酒は格別です。
今回は、「燗して旨い日本酒」をご紹介して行きたいと思います。
・温度毎の日本酒の呼び名
幅広い温度で楽しめる日本酒は、温度毎に呼び名が有ります。
(SAKETIMESより引用)
一口に「お燗」と言っても、「日向燗」・「人肌燗」・「ぬる燗」・「上燗」・「熱燗」・「飛び切り燗」と6種類もの温度と呼び名があるのです。
それぞれの温度で特徴が有り、
・日向燗(ひなたかん):飲み口が優しくなり、ほんのり香る温度。
・人肌燗(ひとはだかん):米ならではの香りが立ち、味に膨らみが出る。
・ぬる燗(ぬるかん):旨み成分であるアミノ酸がもっともよく引き出される温度。
・上燗(じょうかん):酒器に日本酒を注ぐと湯気が立ち、ハッキリと温かさを感じられ、香りが引き締まり味にふくらみが出る。
・熱燗(あつかん):シャープな味わいになり、キレのある後味が楽しめる。
・飛び切り燗(とびきりかん):香りがシャープになり、辛みを感じやすくなる。飲んだ瞬間から体が温まる。
の様な特徴があります。
・燗して旨い日本酒
・燗して旨い日本酒その36:
中川酒造 越乃白雁 黒松
「中川酒造」は創業明治20年。新潟県三島郡三島町にある酒蔵です。「越乃白雁」という名は、西山連峰のふもと自然と良水に恵まれた環境に蔵があり、近くの田に白雁が飛来していたことから命名されました。
地元米のコシヒカリや、五百万石、新潟早生等の米を使い、丁寧に一品一品手作りにて造られる酒は絶品と言えます。 コシヒカリは一般的に食用であり日本酒造りに適した酒造好適米ではないといわれますが、「中川酒造」が醸すコシヒカリを使用したお酒は驚くほど日本酒らしいお酒に仕上げられています。
「越乃白雁 黒松」は、柔らかくて、飲み飽きしない、やや辛口のお酒です。新潟の郷土料理であるのっぺい汁や鮎、山菜などの肴と相性の良い、無糖化の普通酒になります。
如何だったでしょうか?
燗して旨い日本酒その36:中川酒造 越乃白雁 黒松。
これからの季節、お燗した日本酒で温まりながら旨味を満喫しましょう。