日本の各地のご当地自慢の食材や、地元の名店の美味しい料理をご紹介するシリーズの第二弾。
日本全国のご当地グルメを北から順にご紹介していく「日本のおいしいもの巡り」。
第二弾は青森のご当地グルメから厳選した8選をご紹介します。
①十和田バラ焼き
Wikipediaによれば、”バラ焼き(バラやき)とは、約60年前の青森県三沢市を発祥とし、十和田市などの南部地方へと広まったとされるご当地グルメである。“と有ります。
大量のタマネギとバラ肉を醤油ベースの甘辛いタレでからめ、鉄板で水分がなくなるまで炒めて食べる料理で、牛バラ肉のほか、「豚」・「馬」・「羊」のバラ焼きを提供している店も存在するそうです。
三沢市の米軍三沢基地近くにある食堂『赤のれん』がバラ焼き発祥の店とされています。
バラ焼きにうどんを入れた、「バラ焼きうどん」などの派生料理も有り、市販されているものも有ります。
②八戸せんべい汁
Wikipediaによれば、”せんべい汁(せんべいじる)は、青森県八戸市周辺の郷土料理で、同料理専用の南部煎餅を用い、醤油味で煮立てた汁物あるいは鍋料理。”と有ります。
「せんべい汁」には、南部煎餅の中でも専用に焼き上げた「かやき煎餅(おつゆ煎餅・鍋用煎餅)」が入っています。これが「せんべい汁」の由来です。
これを手で割ったものを、醤油ベース(味噌・塩もあります)の鶏や豚の出汁で、ごぼう、きのこ、ネギ等の具材と共に煮立てます。
出汁を吸った煎餅は「すいとん」の歯ごたえを強くしたような食感になります。
私もかなり前に東北地方をクルマで巡っている時に食べましたが、さっぱりした醤油味のスープに鶏肉やネギやごぼうが入っていて、その中に南部煎餅を割り入れるのを見て驚いた覚えが有ります。
実際に食べてみると、弾力があって少し香ばしい感じで美味しかったです。
③黒石つゆ焼きそば
Wikipediaによれば、”つゆやきそば(つゆやきそば)は、青森県黒石市の黒石やきそばから派生した焼きそばで、麺に和風だしをかけるのが特徴。“と有ります。
太麺の平打ち麺と甘辛いソースが特徴の『黒石やきそば』にそばつゆをかけて、最後に揚げ玉とネギをたっぷり盛りつけます。
つゆは和風だしベースが基本ですが、つゆをラーメンスープや豚骨スープ、うどんの汁、塩つゆなどにしたやきそばなど、お店によってバリエーションがあります。
黒石つゆ焼きそばの発祥とされているのが、昭和30年代後半に存在した「美満寿(みます)」という店にあった『つゆそば』です。
「美満寿」は学校帰りの中高生に、冷めたやきそばに温かいそばつゆを掛けて食べさせており、当時は「つゆやきそば」ではなく「つゆそば」という名前だったそうです。
店には一斗缶に入った揚げ玉が置いてあり、好きなだけ入れて食べる事ができたそうです。
エースコックから同名のカップめんが期間限定で発売されていた事も有る様です。
④大間マグロ
「大間のマグロ」と言えば知らない人はいない位有名なマグロの一大水揚げ漁港、「大間」で水揚げされる「黒いダイヤ」と呼ばれるクロマグロ。通称「本マグロ」。
津軽海峡で水揚げされる天然の本マグロで、特に大間町で水揚げされたマグロは最高級品で、「大間まぐろ」というブランドネームで、全国的なネームバリューが有ります。
2019年には史上最高値の3億3360万円という値が付きました。まさに、「黒いダイヤ」と呼ばれる所以です。
⑤弘前いがめんち
いがめんち(イカメンチ)とは、イカの足(ゲソ)を包丁でたたき、キャベツ等の野菜と一緒に小麦粉を混ぜ、油で焼いたり揚げたものです。
戦前、青森や八戸に比べ、津軽内陸部では、イカは貴重な海産物でした。
その海産物を「無駄なく余すところなく使う」という、先人の知恵で「母の味」として受け継がれてきた郷土料理です。
現地では定番のほか、ふきのとうやタケノコ、青じそを入れたり、カレー粉やショウガなどを入れるスパイシーなイカメンチなどバラエティーが豊富です。
⑥大湊海軍コロッケ
“「海軍コロッケ」とは、旧日本海軍にルーツを持つ海軍グルメのひとつで、兵隊さんの栄養不足を補うために提供されていたそうです。明治時代に現在の青森県むつ市大湊の旧海軍部隊で誕生したと言われています。 “
(大湊海軍コロッケ公式サイトより抜粋)
「大湊海軍コロッケ」は普通のコロッケと違って揚げ油にヘット(牛脂)を使っているのが最大の特徴。 新鮮な下北の食材をコロッケの具材として使っている事も特徴の一つです。
その具材はイカ、ホタテ、にんにく、東通牛(黒毛和牛)、リンゴ等々、いずれも地元の厳選素材が使用されています。
元々は海上自衛隊のイベントのみでの提供だったのですが、あまりの人気にご当地グルメ化したのだそうです。
⑦青森味噌カレー牛乳ラーメン
ラーメン好きの間では密かに有名な「味噌カレー牛乳ラーメン」
Wikipediaによれば、”みそカレー牛乳ラーメン(みそカレーぎゅうにゅうラーメン)とは青森県青森市のB級グルメである。“と有ります。
基本的には味噌ラーメンのスープにカレー粉と牛乳を入れたもので、具はチャーシュー、モヤシ、バター、ワカメとメンマなどが入っているのが一般的です。
ルーツの「味の札幌」は1968年(昭和43年)に青森市で開店。1970年代、松竹会館の映画館に支店を出した際に、「味噌ラーメンにカレーとミルクを入れて食べると何故か美味い」といううわさが流れ始め、客側の要望によって1978年(昭和53年)、正式なメニューとして「味噌カレー牛乳ラーメン」を発売したのが始まりだそうです。
お店によっても味が違うそうなので、現地で食べる時は食べ比べてみるのも良いかもしれません。
⑧いちご煮
Wikipediaによれば、”いちご煮(いちごに)とは青森県八戸市とその周辺の三陸海岸の伝統的な料理で、ウニ(キタムラサキウニ、エゾバフンウニなど)とアワビ(ツブ貝等で代用されることもある)の吸物である。“との事。
赤みが強いウニの卵巣の塊が、野イチゴの果実のように見えることからこの名が付いたそうです。
お湯または出汁でウニとアワビの薄切りを煮立てて、塩とわずかな醤油だけで味付けをしただけのシンプルな料理で、仕上げには青じその千切りを入れるのが定番です。 しその香りが濃厚な海の風味を程よく引き立てます。
私は大学生の頃に友人が住む岩手へ行った時に、クルマで青森に向かう途中で「いちご煮」と言う幟を見掛けて、フルーツのイチゴを煮たものかと思っていましたが、友人に聞いたら「雲丹の吸い物」だと言われました。
「雲丹を出汁に使うなんて何て贅沢な料理だ!」と驚きました。
興味本位で食べてみましたが、雲丹の出汁とアワビの出汁が出ていて恐ろしく美味かった記憶が有ります。
いかがだったでしょうか?
青森の味覚を満喫できる、厳選した8選。
どの料理も地元の食材を生かした青森ならではの料理で、美味しい事請け合いです。