日本全国のご当地グルメを北から順にご紹介していく「日本のおいしいもの巡り」。
日本の各地のご当地自慢の食材や、地元の名店の美味しい料理をご紹介するシリーズの第29弾。
第29弾は大阪のご当地グルメから厳選した8選をご紹介します。
①自由軒のカレー
明治43年に大阪初の西洋料理店として難波の千日前に創業した「自由軒」は100年以上の歴史を誇る大阪を代表する名物店です。
作家・織田作之助の『夫婦善哉』で、「自由軒のライスカレーはうまい」という主人公の台詞に登場した事はあまりに有名です。
カレーに生卵をのせた最初の店で、カレーにソースと言う文化をも作り上げた店でもあり、この店を知らずして大阪の食は語れません。
②551蓬莱の豚まん
Wikipediaによれば、”株式会社蓬莱(ほうらい)は、大阪市を中心に関西地区に展開している、中華料理の飲食店・販売店である。豚まんの持ち帰り販売が有名で、大阪名物の1つとなっている。“とあります。
大阪で“豚まん”といえば、関西人にとっては、”ある時!ない時”というCMでお馴染みの “551蓬莱”。
売り場の隣で職人さんが手際よく皮に具を包む様子には驚かされます。行列ができていても、そんなに時間を待たずに買うことができます。
店頭で、手作りというスタイルはどこの店舗に行っても共通しています。そんな手作り感が“551蓬莱”の豚まん人気になっています。
③串カツ
Wikipediaによれば、”串カツ(くしカツ)は、肉や野菜などを串に刺し、衣を付けて油で揚げた日本の料理。地域によって食材や調理法、飲食形態や呼称などが異なる場合がある。“とあります。
大阪式の串カツは、1929年(昭和4年)に新世界に開店した「だるま」の女将が、釜ヶ崎の肉体労働者たちのために、串に刺した一口サイズの肉を揚げて出したのがはじまりとされています。
もともとは牛串のみを串かつと呼んでいましたが、その後、串揚げ全般を指すようになりました。
薄いウスターソースをベースに醤油や醸造酢などを配合した専用のソースが共用のステンレス容器に入って、客席に置かれており、それに串カツを漬けて食べる店が多いです。衛生的な観点から、多くの店ではこのソースには二度漬け禁止のルールが設けられています。
近年は、様々な創作串カツをお好みやコースの形式で供する店も多く存在し、そうした店ではそれぞれの客に個別にソースやキャベツが用意されているので、二度漬け禁止の掲示も有りません。
また、調味料も専用のソースだけでなく、各種の塩やタルタルソース、味噌、醤油、胡麻だれ等、独自の味付けがなされる様になりました。
テーブルに置かれた油が入った鍋で自らが揚げるセルフサービスや、食べ放題の形式を取る店舗も存在します。
④いか焼き
Wikipediaによれば、”イカ焼き(いかやき、いか焼き、烏賊焼とも書く)は、イカを用いた日本の料理である。 この「イカ焼き」と呼ばれる食べ物は、イカを丸ごと使用して甘しょっぱい醤油味をつけて焼いた「焼きイカ」・「イカの姿焼き」・「イカの丸焼き」とも呼ばれる料理と、大阪で生まれたとされるイカを入れた小麦粉を焼いたクレープ状の軽食料理(以下『大阪のイカ焼き』)の二種類が存在する。“とあります。
大阪人のソウルフード「いか焼き」。大阪の「いか焼き」は、イカをそのまま焼いたものではありません。小麦粉にイカの切り身を混ぜて鉄板で薄く焼き、ソースをかけて折りたたんだもの。卵を入れて焼くものが王道・元祖と言われています。
「阪神梅田本店」の「阪神名物いか焼き」は 、上下高温の専用鉄板で焼き上げたモチモチの生地と特製ソースがやみつきになる味です。 一日一万枚以上も売り上げる、「安くてうまい」まさに大阪人のソウルフード。 卵入りの「デラバン」や醤油味の「和風デラ」も大人気で、店前の行列が途絶えることはありません。
⑤かすうどん
「かすうどん」の「かす」とは、牛のホルモン(腸)を脂分が抜けるまで低温でカリカリに揚げたもの。 通称「油かす」と呼ばれ、本来はホルモン(腸)を加熱し食用油脂を抽出した残滓(のこりかす)であるので、油をとったあとのかす。という事で「油かす」と呼ばれています。
以前はあまり使われていない食材でしたが、現在は高タンパク、低脂肪、おまけにコラーゲンもタップリという女性にも大人気の食材となっています。
「油かす」独特の外はカリカリ、中はプルプルの食感と、脂が抜けているので旨みだけが残っているところが、どんな料理にもピッタリ合います。
「かすうどん」は、かけうどんに「油かす」が載っているもの。 カリカリの油かすにたっぷりのかけダシをかけると、かすの旨みがダシに溶け込み、かすもダシを吸って外はカリカリのまま、中はプルプルで食感もたまりません。
⑥ラーメン
安くて美味しいものには目がない大阪人。大阪の麺類といえばうどんのイメージが強く、ラーメンのイメージはあまり有りませんが、大阪にも個性的なラーメンがたくさんあります。
例えば「大阪ブラック」。驚くほど黒いスープは、黒醤油をベースとし、魚介類でダシをとった真っ黒なスープが特徴。運輸省官僚だった「金久右衛門」創業者が、1999年に職を辞して無勉強のまま大阪市内に店舗を構え、当時、ラーメン不毛地帯と云われた大阪にて、大阪を代表する醤油ラーメンを作ることを目指し、「なにわ最強醤油ラーメン」を標榜したラーメンを作りあげました。
他にも、「神座」や、「神座」と並んで大阪を代表するラーメンである「金龍ラーメン」も有名です。
また大阪ブラックとは別に「高井田ラーメン」も有ります。麺は沖縄そばのような極太ストレートで、スープは鶏ガラと昆布を使用し、濃い色の醤油味スープが特徴です。「中華そば 光洋軒」や「中華そば 住吉」、「中華そば専門店麺屋7.5Hz超本店」などが有ります。
大阪には個性的な名前のラーメン店が多く、東京のラーメンとは一味違ったラーメンが数多く有ります。
「食い倒れの街」大阪で、新たな名物となりつつあるラーメン。是非味わって頂きたいです。
⑦焼肉
日本で本格的に「焼肉」が食べられるようになったのは、第二次世界大戦後からです。 昭和20年頃、焼肉屋のルーツといわれる東京の「明月館」、大阪千日前の「食道園」が開店しました。
焼き上がりをタレにつけ食べさせるスタイルは大阪市の食道園が始めたものだそうです。 関西屈指の大阪コリアタウンの一角にある「鶴橋商店街」は、関西グルメのディープスポット!韓国料理屋が多く立ち並び、焼肉屋さんも数多く有ります。
全国各地に美味しい焼肉屋さんはあれど、これだけ混沌と焼肉店が立ち並ぶのはめずらしいのではないでしょうか。
⑧フグ料理
関東でフグと言えば高級食材ですが、大阪ではもう少し敷居が低い食材で、東京よりも手ごろなお店がたくさんあります。
そのため、大阪観光で食べたいものの中に、ふぐをリストアップする人も多いです。 日本のふぐの消費量のうち6割近くを大阪が占めているのだそうです。
中でも有名なのが「づぼらや」。大阪の新世界と道頓堀に店舗を構えるふぐ料理の専門店で、大正9年(1920年)創業の老舗です。新世界・道頓堀両店舗とも、店頭に巨大なトラフグの提灯を掲げており、中座くいだおれビルの「くいだおれ太郎」、かに道楽の「カニ」とともに、大阪では有名な看板の1つです。
いかがだったでしょうか?
大阪グルメの厳選した8選。
大阪を代表するご当地料理や、知る人ぞ知るグルメまで、厳選したグルメをご紹介しました。
美味しい大阪のグルメの数々を、是非ご賞味ください。