日本全国のご当地グルメを北から順にご紹介していく「日本のおいしいもの巡り」。
日本の各地のご当地自慢の食材や、地元の名店の美味しい料理をご紹介するシリーズの第33弾。
第33弾は島根のご当地グルメから厳選した8選をご紹介します。
①赤天
Wikipediaによれば、”赤てん(あかてん、赤天とも表記)とは、島根県の主に浜田市で製造・販売される魚肉練り製品である。揚げかまぼこに分類される。“とあります。
「赤てん」は島根県の浜田市のご当地食材で、魚肉のすり身に赤唐辛子を練り合わせ、パン粉を表面にまぶして揚げて作ります。そのため、名前のとおり赤い色で、辛味が利いています。
製造業者は浜田市に数社と、松江市(旧・東出雲町)にもあり、島根県下のスーパーマーケットでは大概の店で売られている地元のソウルフードです。
②多伎いちじく
出雲市の多伎地域は、全国的に希少になった蓬莱柿の産地で、出荷されているいちじくは「多伎いちじく」とよばれています。
「多伎いちじく」は、小ぶりで甘みが強いのが特徴です。多岐の潮風で育ったことによって、さらに多くのミネラルや食物繊維を含んでいます。 8月中旬から10月までが生食の旬です。
生果ははもちろん、加工品も多く、パティシエやシェフが注目する期待のフルーツです。
いちじくには、ぶどう糖と果糖が含まれており、エネルギーへの即効性をもち、豊富な食物繊維、カルシウム、ポリフェノールを含んでおり栄養価の高いフルーツです。 又、脳のエネルギー源となることから、別名「知恵の木」とよばれています。
③出雲そば
Wikipediaによれば、”出雲そば(いずもそば)は、島根県の出雲地方で広く食べられる郷土料理の蕎麦。三大蕎麦の一つ(ほかの二つはわんこそば、戸隠そば)。“とあります。
島根県の出雲地方で広く食べられる郷土料理「出雲そば」は、長野県の「戸隠そば」や岩手県の「わんこそば」と並ぶ日本三大蕎麦の1つとして有名です。
「挽きぐるみ」といって、玄そば(殻付きのそばの実)をほとんどそのまま製粉するので、色が黒く香りが強い独特な風味と食感が特徴です。
「出雲そば」を象徴とする代表的な食べ方が、冷たい「割子そば」と、温かい「釡揚げそば」。どちらもそばに直接つゆをかける食べ方で、一口づつそばをつゆにつけて食べる「ざるそば」などと異なります。
「割子そば」は丸い朱塗りの漆器に冷たいそばを盛り付けます。器1つを「1枚」と数え、3枚で1人前が基本です。海苔とネギに、大根おろしや紅葉おろし、鰹節などが薬味に添えられ、そばつゆと一緒に直接そばにかけます。
重ねられた器の上から順番に食べていき、食べ終えた器に余った薬味とつゆは、次の段に移して食べます。
「釡揚げそば」は茹で上がったそばを茹で汁(そば湯)と一緒にそのまま器に盛り付けます。とろみのあるそば湯に浮かんだそばに直接つゆを回しかけ、自分の好みに味を調整しながら食べます。湯気と共に立ち昇るそばの良い香りは「挽きぐるみ」ならでは。風味豊かな「出雲そば」の特徴を一段と引き立てます。
④宍道湖しじみ
宍道湖は湖内の漁獲量の約9割を占めるシジミ漁で有名です。シジミの種類はヤマトシジミです。 日本に生息するシジミの中でも特に美味とされるヤマトシジミは、海水と淡水が入り混じる「汽水域」に生息します。
宍道湖は汽水湖で、流入する河川から供給されるミネラルと、日本海由来の海水によって、良好な生育条件が整っています。
以前は島根県がシジミの漁獲高で日本一となっていましたが、塩分濃度の低下やアオコの発生などの問題によるシジミの大量死が起きるなどしたため、漁獲高が急速に減少し、2013年(平成25年)島根県全体でも2000tを切る状況となりました。
そのため、稚貝を栽培して放流したり、禁漁日を増やすなどの対策を進め、2014年(平成26年)のシジミの漁獲高は日本一を奪回しました。
島根のヤマトシジミは粒が大きく肉厚、食べて美味、そして体に良い栄養分を多く含んだ自然の恵みです。そんな自然の恵みであるヤマトシジミは様々なミネラルを含んでおり、特に現代人に不足しがちなカルシウム、鉄、ビタミンB12が豊富で、自然の健康食と言えます。
⑤サザエカレー
「サザエカレー」は隠岐の島の海士町では当たり前のように獲れる『さざえ』を主な具材として、地元産の野菜、21種類ものスパイスとオリジナルのカレールーなどをブレンドしたカレーです。
さざえのほろ苦い風味とスパイスが見事にマッチし、絶妙な味を引き出しています。 平成8年から4年の月日をかけて完成させた、海士の特産品第1号とでも言うべき元祖ご当地品。
材料は、玉葱・人参・さざえ、鶏肉を使ったスープに、オリジナルのルーなど、そのほとんどが地元産です。
⑥芙蓉ポーク
「芙蓉ポーク」は株式会社島根ポークの登録商標です。“芙蓉(ふよう)”とは、夏から初秋にかけて咲く美しい花で、その美しさと美味しさを象徴するものとして“芙蓉ポーク”と名付けたそうです。
イギリス生まれのケンボロー種の豚は世界で最も多く食べられており、飼料を厳選して飼育された「芙蓉ポーク」は低カロリー・低コレステロール・低脂肪で子どもから年配者でも安心して食べることができます。
⑦ノドグロ
Wikipediaによれば、”アカムツ(赤鯥、学名:Doederleinia berycoides)とはスズキ目スズキ亜目ホタルジャコ科に属する暖海性魚類である。スズキ科とする分類もある。別名、ノドグロ(喉黒)。なお、スズキ目ムツ科のムツとは別種である。ムツと違ってアカムツには両顎に犬歯がない。“とあります。
国内で一般的な名称は「アカムツ」ですが、ノドの奥が真っ黒なことから「ノドグロ」と呼ばれています。
他の魚では味わえない別格の美味しさで、料亭や割烹など一流料理店で提供されることも多い貴重な高級魚です。綺麗な朱色の姿と価値の高さから「赤いダイヤモンド」と称されています。近年グルメ番組などで日本海の美味しい魚として紹介されることが多くなり、全国的な知名度も上がっています。
日本に数あるノドグロ産地の中でも、島根で水揚げされるノドグロは脂の乗りが天下一品で抜群の風味を誇ります。主要漁場の島根県西部沖はノドグロの餌となるエビやカニなどが豊富で、この豊かな海で育まれた「白身のトロ」と絶賛される味わいは、とにかく濃厚で甘く上品な旨みに溢れています。
⑧しまね和牛
島根県で生産される黒毛和種。出雲地区のいずも和牛、隠岐島の隠岐牛、石見地区の松永牛などを総称して「しまね和牛」と呼ばれています。
古くから中国山地のたたら製鉄の輸送のために牛が使用されて、昭和30年代に肉牛へとシフトしていった歴史があります。
和牛というと神戸牛や松阪牛が有名なので『しまね和牛』と聞いてもあまりピンときませんが、『しまね和牛』は島根生まれの島根育ち、自然の中で丁寧に育てられています。
肉は鮮やかな色合い、深いコク、風味豊かな味を持っていることで【内閣総理大臣賞】や【農林水産大臣賞】など多くの賞を取るほど全国的に認められている黒毛和牛です。
いかがだったでしょうか?
島根グルメの厳選した8選。
島根を代表するご当地料理や、知る人ぞ知るグルメまで、厳選したグルメをご紹介しました。
美味しい島根のグルメの数々を、是非ご賞味ください。