「そば」と「うどん」と言えば、日本各地に様々なご当地名物の「そば」や「うどん」が有ります。
そんな「ご当地そば」&「ご当地うどん」を紹介するシリーズ。
第三弾は、岩手のご当地そば&うどんを紹介します。
①あんかけうどん
奥州市の北側に位置する江刺。この地域では、昔から厳しい冬の寒さを乗り切る郷土料理として「あんかけうどん」が食べられてきました。そんな各家庭に代々引き継がれてきた伝統の味を、現在では江刺の新名物として、地元の飲食店が提供しています。
「あんかけうどん」の基本は、出汁のきいたしょうゆベースのあんかけスープを茹でたてのうどんにかけるというものですが、椎茸や伊達巻、ゆで卵など、各家庭やお店によって異なるトッピングを楽しむことができます。
②ひっつみ
Wikipediaによれば、”ひっつみ、とってなげ(旧盛岡藩領の岩手県北地域)、つめり(旧仙台藩領の旧江刺郡地域等)は、小麦粉を用いた汁物の郷土料理。水団の一種。岩手県の北上盆地を中心とした地域で食べられている。“とあります。
小麦粉を練って固めたものを”ひっつまんで”(平たい団子状にしたものを)汁に投げ入れて作られるので、製法がそのまま名称になっています。
食感的にはすいとんより、餃子の皮、あるいはワンタンに似ており、その他の具は、各家庭・料理屋によって違います。
なめらかで喉越しの良い「ひっつみ」は、老若男女の身も心もあたためてくれる岩手県ふるさとの味です。
③南部そば
盛岡三大麺の、わんこそば、冷麺、じゃじゃ麺がおいしいという事で知られている盛岡市。しかし、盛岡でおいしいのは三大麺だけではありません。
岩手県の旧南部藩のエリアは、知る人ぞ知る蕎麦の名産地。その蕎麦を挽いたそば粉をふんだんに使った南部そば。
くせのない、ほのかな甘みとのどごしの良さが特徴です。
④南部味そば
「南部味そば」は、厳選した玄そばを、風味、香りを損なわないよう、独自の製法で製粉し、挽きたてのそば粉から丁寧に作られたそば。
つるつるとした心地よい歯応えと滑らかな喉ごしが人気の秘密です。豊かな芳香、心よい口ざわりと歯応え、しっとりとした旨味のそばです。
⑤八幡平やまいもそば
「八幡平やまいもそば」は、殻を剥いたそばの実をまるごと挽きこんだ挽きぐるみの石臼挽きそば粉に小麦粉と山芋粉を練りこみ、じっくりと乾燥させた細打ち仕立てのそばです。
人気の秘密はつなぎで使っている「やまいも」。 このやまいもが、「つるり」としたのど越しを作り出しています。
⑥卵めん
「卵めん」(らんめん)は、今から300年前、遠く長崎からキリシタン信者 松屋十蔵が江刺岩谷堂に移り住み、伝えたと言われています。 十蔵はオランダ人から伝授された、鶏卵をふんだんに使った「蘭麺」を伝え、売りだしました。
明治の元老・板垣退助翁が来県、賞味の際「卵めん」と命名し、今に至ります。 素麺のように細く、しなやかでしゃきしゃきとした食感は受けつがれ、これがいまの「卵めん」(らんめん)のはじまりと伝えられています。
スパイスの効いたカレースープにコシのある細い「卵めん」がたっぷり絡んで、おいしく頂けます。
⑦わんこそば
Wikipediaによれば、”わんこそば(椀こ蕎麦)は、岩手県(花巻、盛岡)に伝わる蕎麦(そば)のひとつである。 熱いそばつゆをくぐらせた一口大のそばを客のお椀に入れ、それを食べ終わるたびに、給仕がそのお椀に次々とそばを入れ続け、それを客が満腹になりふたを閉めるまで続けるというスタイルが基本となっている。なお、提供するわんこそば店によっては差異がある。“とあります。
岩手の三大麺の一つで、岩手のご当地グルメの筆頭に数えられます。
宴の席で大勢のお客様をもてなすために考えられたと伝えられており、一口大の小分けにしたお蕎麦を様々な薬味と共にいただきます。
店舗によっても異なりますが、凡そ15杯前後で通常のもりそば一杯分相当だそうです。
⑧盛岡じゃじゃ麺
「盛岡じゃじゃ麺」は、岩手の三大麺の一つで、「じゃじゃ麺」とはもともと「炒めみそうどん」という意味だそうです。
中国東北部の麺を参考に、「白龍」の高階貫勝さんが屋台から始めた麺です。麺と特製味噌をよく混ぜあわせ、お好みで、おろし生姜・酢・にんにく・ラー油を加えて食べます。食べるほどにくせになる味わいです。
お店では、麺と具は全部食べきらずに少しだけ残しておき、「ちーたんたん(鶏蛋湯)」と言う、おいしい玉子スープを味わうことができます。
いかがだったでしょうか?
日本のご当地そば&うどん:3.岩手のご当地そば&うどん
お気に入りのそば&うどんを取り寄せて、岩手のご当地そば&うどんを味わってみては如何でしょうか?