その土地ならではの地酒を紹介するシリーズの第13弾。
今回は東京のお酒を紹介したいと思います。
①東京蔵人 (とうきょうくらびと)
「東京蔵人」の醸造元「小澤酒造」は、創業300余年の歴史を持ち、秩父古生層から湧き出る豊かな仕込み水で、キレのよい後味が印象的な酒造りを行なっています。
東京・青梅にある酒蔵で、酒造見学ができる蔵やきき酒処、レストランや売店、美術館、庭園などが有り、東京の地酒をPRしています。敷地内には元禄蔵・明治蔵・平成蔵と、建設された時代の異なる3つの蔵があり、歴史的な価値もあります。
「東京蔵人 純米吟醸 生もと造り」は、日本酒造りの原点である「生酛造り」で仕込んだ純米吟醸酒です。口当りなめらかで、程よい酸が旨味を引き立たせる逸品です。
②嘉泉 (かせん)
「嘉泉」は文政五年(1822年)創業。美しい水をたたえて流れる多摩川と玉川上水、峻厳な山並みが連なる奥多摩の玄関口、東京都福生市にあります。仕込水は、創業時から変わらぬ井戸水で、秩父古生層の岩盤から湧き出る、秩父奥多摩伏流水。この水量豊富な水脈・水質は、中硬水で酒造りに適しています。
「嘉泉」の名は、大欅の傍らに井戸を掘り当てた創業者が「よきいずみ(嘉き泉)」と讃えた事に由来します。
「嘉泉 純米吟醸」は、酒造好適米を55%まで高精米し、低温長期醪で醸しだした純米吟醸。吟醸特有の優れた香りと、なめらかな口当たりがその特徴です。華やかな香りが漂う純米吟醸です。冷や・常温がオススメです。
③田むら (たむら)
「嘉泉」が主銘柄の「田村酒造場」は文政5年(1822年)創業。武蔵国多摩郡福生村(現:福生市)に代を重ねてきました。敷地内の井戸に、酒造りに好適な中硬水の秩父奥多摩伏流水を得た喜びから「嘉泉」と酒銘を定めました。
「田むら 吟ぎんが 純米吟醸 」は岩手県産の酒造好適米「吟ぎんが」を55%まで高精米し、低温長期醪で醸造。瓶燗火入れを採用した純米吟醸酒。味と香りが絶妙な蔵元一押しの自信作。穏やかにしてフルーティー、かつ余韻が深いお酒です。
④蒼天 (そうてん)
「小澤酒造」は創業/元禄15年(1702年)。眼下に多摩川の清流を望む奥多摩の清らかな自然息づく地で、品格ある酒を醸しています。 秩父古生層の岩盤を140mも掘り抜いた洞窟から湧き出る岩清水が、東京の地酒・「澤乃井」のキレとコシの強さを生んでいます。
「澤乃井 蒼天」は好適米をじっくり醸した純米吟醸酒。品の良い香りと味が魅力です。穏やかな立ち香とふくみ香、淡麗の中にもしっかりした味が特徴です。
⑤多満自慢 (たまじまん)
「石川酒造」は文久3 年(1863)創業。昭和8 年(1933)から現在の「多満自慢」の銘柄名を使用しています。東京の多摩地区、福生(ふっさ)にある蔵は、年間10万人が訪れる隠れた観光スポットで、白壁の蔵が整然と建ち並び、レストランもあります。
「多満自慢 大吟醸」は大吟醸らしい華やかな香りが楽しめる逸品。山田錦を使用し、精米歩合35%で仕込まれています。綺麗でスッキリとした味わいの、乾杯向き日本酒です。
⑥江戸開城 (えどかいじょう)
現在の東京都港区芝に、「東京港醸造」の母体である若松屋はありました。
今から約200年前の文化9年から100年間続いた酒蔵は頭首の他界と酒税法の改正により明治42年廃業。それから100年後の平成23年、7代目齊藤俊一が酒造業の復活をめざし製造免許を取得しました。
当時の若松屋には、江戸城無血開城の立役者である勝海舟や西郷隆盛が訪れ、密談を交わしたと言う言い伝えがあります。歴史上の偉人が訪れていた酒蔵が100年の時を経て現代に蘇りました。
「純米吟醸原酒 江戸開城」は東京港醸造が醸す清酒。日々変化し続ける東京をイメージしタンクごとに使用酵母や製造方法、さらにアルコール度数を変化させ、その都度出来上がるお酒の香りや味、多彩な違いをお楽しみ頂ける製品となっております。
⑦澤乃井 (さわのい)
「小澤酒造」は創業300余年の歴史を持ち、秩父古生層から湧き出る豊かな仕込み水で、キレのよい後味が印象的な酒造りを行なっています。敷地内には元禄蔵・明治蔵・平成蔵と、建設された時代の異なる3つの蔵があり、歴史的にも価値があります。東京・青梅にある酒蔵で、酒造見学ができる蔵やきき酒処、レストランや売店、美術館、庭園など、複合的に東京の地酒を広める活動をしています。
「澤乃井 大辛口 純米」は澤乃井の定番酒。奥多摩の名水で造られた辛口酒で、穏やかな香りと辛口でありながら米の旨みが感じられる、きっちりとしまったのみ口、純米故のコクがキレのよさを得て一層引き立ちます。お冷がお薦めですが常温にてコクを楽しむのもお勧めです。揚げ物等、濃厚な料理と一緒にどうぞ。
⑧屋守 (おくのかみ)
「豊島屋酒造」は「東京発の旨い酒を全国に発信したい」という4代目・田中孝治さんの思いから、自ら立ち上げたブランドが「屋守」です。家(蔵)を守るという思いを込めてつけられたそうです。
東村山市にあり、富士山からの伏流水を井戸から汲み上げ、仕込み水にしている。酒米は好適な国産米を厳選して丁寧に酒を醸しています。
「屋守 ( おくのかみ ) 純米 中取り 無調整 生」は爽やか&フレッシュな香り、お酒を搾る際に一番味わいのった部分のみを詰めた「中取り」の純米酒です。
滓引きや濾過はしてないので、お米本来に由来する芳醇な旨味が口中いっぱいに広がります。 心地よい酸がとてもバランス良く調和しており、旨甘の極上純米です。
若干感じる苦が後口をスッキリさせるアクセントになりキレの良いお酒に仕上がってます。
いかがだったでしょうか?
日本全国美味い日本酒巡り:その13.東京の日本酒。
お気に入りのお酒を取り寄せて、東京の名酒を味わってみては如何でしょうか?