その土地ならではの地酒を紹介するシリーズの第42弾。
今回は長崎のお酒を紹介したいと思います。
①福鶴 (ふくつる)
「福田酒造」は創業元禄元年(西暦1688年)。長崎県平戸市に本社を置く、日本最西端の蔵元です。天然広葉樹原生林の中から湧き出る泉と、自家精米にて、種もみからチェックし、酒造好適米「山田錦」を契約栽培(大吟醸・純米吟醸・純米酒は山田錦100%です)しています。歴史ある蔵ということもあり、旧平戸藩所有の道具類などを展示する博物館という形で、工場見学や試飲と共に楽しめる施設が有ります。
「吟醸古酒 福鶴 超特選」は、手造りで大切に育てたお酒を低温でじっくり貯蔵したもので、吟醸香と熟成の調和がとれた味です。お燗にも冷やにも合います。吟醸酒を元禄蔵でじっくり貯蔵したものです。深みがある味わいは,絶品です。
②長崎美人 (ながさきびじん)
「福田酒造」は創業元禄元年(西暦1688年)。平戸市南部の志々伎町に有る蔵です。「福鶴」「長崎美人」の他、米焼酎「西海」、麦焼酎「かぴたん」が有名です。 漁港に面した広い敷地の中には、日本酒や焼酎の蔵、精米蔵のほか、酒の博物館があり、酒造りの歴史や昔の道具などの資料を見学できます。
「長崎美人 大吟醸」は、契約栽培の山田錦を原料に、自家精米をし、酵母の培養も特別なものを使い、低温で、手造りで、じっくり育て上げた、こだわりの大吟醸酒。 元禄蔵で熟成させた奥深い味わいを楽しめます。
③杵の川 (きのかわ)
「杵の川酒造」天保10年(1839年)創業。長崎県諫早市にある蔵です。水は多良山系の軟水で、杵の川の特徴である食事に合うソフトな味わいを生み出してくれる良質な水です。酒米は「山田錦」、「レイホウ」を始めとした原料米は、地元諫早市の農家との契約栽培米を主に使用しています。
「杵の川 純米酒」は、平成27年度福岡国税局酒類鑑評会の純米酒部門で初めて金賞を受賞しました。 精米歩合65%で酸味、甘みのボディーがあり、かつキレの良い純米酒を目指して醸しました。 協会9号酵母らしい穏やかな香りとしっかりした押し味が特徴の純米酒です。
④梅ヶ枝 (うめがえ)
「梅ヶ枝酒造」は創業天明七年(1787)。長崎県佐世保市城間町にあります。江戸中期、11代将軍家斉の時代、時の大村藩主・大村純鎮公より「梅ヶ枝(うめがえ)」の名を賜りました。豊かな自然と地下300メートルからの名水に恵まれ、以来200有余年、米づくりから酒づくりまで日々こだわりの手づくりをしています。
「梅ヶ枝 純米吟醸」は、米だけでつくるこの吟醸酒は自然との真剣勝負。純米酒ならではの深い味わいと、吟醸酒の軽やかさをあわせ持ちます。
⑤六十餘洲 (ろくじゅうよしゅう)
「今里酒造」は明和9年(1772年)創業。長崎県の北東部佐賀県境に位置する周囲を山々に囲まれた静かな盆地の波佐見町にある蔵です。銘柄の六十餘洲は、以前日本には60余りの国々があったことから、日本全国、日本中の皆様に飲んでいただきたいという想いをこめて名付けられたました。
「六十餘洲 純米吟醸 山田錦 生酒 」は、SAKE COMPETITION 2014 純米吟醸部門 全国第6位を獲得し、今や評価はうなぎのぼりです。飲み口はやや甘口ですが、べたつかないサラっとした後味とフルーティな香りが特徴です。
⑥福田 (ふくだ)
「福田酒造」は元禄元年(西暦1688年)創業。長崎県平戸市南部の志々伎(しじき)町にあります。代表銘柄の「福鶴」は、幸福と繁栄の願いが込められています。純米酒以上の日本酒には、すべて山田錦を使用していおり、使用する水は裏山から湧き出る水や、平戸島の最高峰“安満岳(やすまんだけ)”の湧水を使用しています。「福田」は、蔵元の息子である竜也氏と信治氏によって立ち上げた新しいブランドで、穏やかな香りにキレイな切れが特徴です。
「福田 純米吟醸酒 山田錦」は、穏やかな吟醸香と米の旨味が調和した純米吟醸酒。従来の14号.9号の酵母ブレンドを止めて、自社で独自に培養した9号系の酵母で醸した、無濾過生原酒です。穏やかな葡萄のような果実の香りとすっきりとした後味が印象的。冷やしてお召し上がりいただきたいお酒です。
⑦横山50 (よこやま50)
「重家酒造」は大正13年(1924年)創業。長崎県壱岐島にある蔵です。壱岐島は壱岐対馬国定公園の中心となる島です。そのため、人の手があまり入っておらず、ミネラル豊富な、日本酒に向いた水が湧き出ます。全ての工程でこの素晴らしい水を利用しています。また酒造好適米の山田錦を、壱岐で栽培。壱岐産で造る日本酒の製造に成功しました。理想的な味わいを醸すため、蔵の広さやタンクの規模をコンパクトにし、様々な分析機器や最新の設備を活用しています。
「純米大吟醸 横山50 火入れ BLACK」は、壱岐島で日本酒蔵を復活させたいという強い想いを持ち、蔵元「横山 太三」氏が懇意にしている山口の蔵にて泊まり込み醸した純米大吟醸。 その名字を取って、「横山」と名付け、「50」は山田錦の精米歩合50%を意味しています。 大吟醸らしく、果実の香りがして、口に含むと甘みを感じますが甘ったるくなく、最後切れのある味わいになっています。
⑧よこやま (ヨコヤマ)
「重家酒造」は大正13年(1924年)創業。1990年から2017年までやむなく日本酒造りを休造していましたが、いつか壱岐島での日本酒造りを再びと熱い想いから、現杜氏横山太三が同志の蔵元で5年間の修行を得て、2018年に日本酒蔵を島に建設しました。苦難を乗り越え約30年ぶりに壱岐島に日本酒が誕生しました。
「よこやま GOLD 純米大吟醸」は、山田錦を40%まで精米して仕込まれた純米大吟醸酒。
「よこやま」シリーズはフルーティで果物をかじったような、透き通った甘さが特徴のお酒です。
中でも、「GOLD」は芳醇な香りと繊細な味わいを楽しめる一品になっております。
いかがだったでしょうか?
日本全国美味い日本酒巡り:その42.長崎の日本酒。
お気に入りのお酒を取り寄せて、長崎の名酒を味わってみては如何でしょうか?