日本酒には様々な種類が有ります。
今回は純米大吟醸酒をご紹介したいと思います。
1.純米大吟醸酒とは?
1−1.清酒の分類
国税庁の「清酒の製法品質表示基準」によれば、清酒には大きく分けて「特定名称の清酒」8種と、それ以外の「普通酒」、「増醸酒」などが有ります。
(国税庁「清酒の製法品質表示基準」の概要より)
イラストで表すと、以下の様になっています。 (SAKETIMESの「イラストで解説!ひと目で分かる日本酒【無料ダウンロード】」より引用)
1−2.純米大吟醸酒とは?
・原料:米・米こうじ・水
・特徴:原料米の精米歩合が、50%以下と決められている。(50%以上のお米を削り、精米歩合50%以下にしたもの)
・吟醸造り。価格的には高めのものが多い。固有の香味と色沢が特に良好なものです。
2.様々な純米大吟醸酒。
①會津ほまれ 播州産山田錦仕込 純米大吟醸酒
「會津ほまれ 播州産山田錦仕込 純米大吟醸酒」は、G7 伊勢志摩サミットにおいて、各国首脳への贈答品として採用。ほまれ酒造の最高級品に位置付けられるお酒です。 このお酒は、ロンドンで毎年開催される世界最大級のワイン品評会IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)のサケ部門において2015年に876銘柄から最高賞の「チャンピオン・サケ」を受賞し、世界一の栄誉にも輝いています。
播州産の山田錦を贅沢に40%まで精米し、霊峰飯豊山の伏流水である喜多方名水で仕込んだ純米大吟醸酒です。マンゴーやカシスなど、南国系の果実を思わせる華やかでフレッシュな香り。辛口ながらも、口に含んだときに広がるバランスの良い綺麗な甘みと酸味。キレのある気品高い味わいと爽やかな後味が特徴です。
②玉乃光 純米大吟醸 酒鵬
「玉乃光酒造」は延宝元年(1673年)創業。昭和39年戦後業界に先駆けて純米酒を発売して以降「品質第一主義」に徹し、農家との契約栽培化、自社精米、麹は手造り、蒸米は甑を用い酒質は純米吟醸酒以上を信条とした酒造りを行っています。酒銘の「玉乃光」は、代々熊野の速玉(はやたま)神社を信仰し、宮司より主神の天照大神の御魂(玉)がはえるようにとの願いを込めていただいたもの。
「玉乃光 純米大吟醸 酒鵬」は、程好い酸味と、ほのかに感じる上品な米の旨味。 飽きることなく味わえる、食虫酒におすすめの純米大吟醸酒。 米本来の美味しさを追求した、日本の姿です。
③越乃寒梅 純米大吟醸 金無垢
「石本酒造」は明治40年(1907年)創業。第二次世界大戦後の施策による三増酒全盛期にも頑なに自らの酒造りを貫き、甘口の酒が主流だった時期にも「キレのある飲み口の良い酒」にこだわり続け、日本の地酒ブームの魁として、いまも第一線級の日本酒を造り続けています。
「越乃寒梅 純米大吟醸 金無垢」は、精米歩合35%に磨いた山田錦を使った、ほのかな吟醸香と深く繊細な飲み口が特徴の純米大吟醸酒。 熟成が進むほど味がのる「山田錦らしさ」を最も実感できるお酒に仕上げています。 低温で充分に熟成させているので、ぬる燗で香りと味の広がりをお楽しみ頂くのが、一番のおすすめです。
④桃川 純米大吟醸酒
「桃川」は明治22年(1889年)創業。創業当時、百石川(奥入瀬川の地元での通称)の水を使用していたことから「百(もも)」を果物の「桃(もも)} に代えて「桃川(ももかわ)」と名付けられました。水は八甲田山系、十和田湖を源に発生する清冽な奥入瀬川のほとり、地下250Mからくみ上げた奥入瀬川水系水を使用。米は青森県産米の「まっしぐら」をはじめ、多種の酒造好適米を使用しています。特に、酒造好適米の最高峰とよばれる 「山田錦」 においては、より優良な原料米を供給してもらうため、毎年地元兵庫の生産者と意見交換をしています。
「桃川 純米大吟醸酒」は、奥入瀬川水系水を仕込み水に青森県産米を使用して、南部杜氏と一級酒造技能士が丹精込めて醸した、ふくらみのある香りとまろやかな口当たりの大吟醸純米酒です。
⑤秀よし 純米大吟醸酒
「鈴木酒造店」は、元禄二年(1689年)創業。宝暦年間に秋田藩主佐竹公が当蔵の酒を『秀でて良し』と激賞され、『ひでよし』の酒名を賜り、嘉永元年には藩の御用酒を賜りました。
美しい奥羽の山並みから流れ下る清冽な水。日本有数の穀倉地帯・仙北平野の実り豊かな水田。この豊かな伏流水とこの地で生産された酒造好適米などを使い、「秀よし」の酒は造られています。
「秀よし 純米大吟醸酒」は、「インターナショナルワインチャレンジ2019」トロフィー、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2019」金賞、「KURA MASTER 2019」プラチナなど、数々の受賞歴を持つ世界最高峰の評価を得たお酒です。グラスから立ち上る食べ頃果実のような爽やかな吟醸の香りと、優しく広がる米の旨みを是非お楽しみ下さい。
⑥紀土(KID) 純米大吟醸 山田錦
「平和酒造」は昭和3年(1928年)創業。和歌山県海南市溝ノ口にある蔵です。溝ノ口は非常に古くから稲作の盛んな土地で、高野山伏流水である井戸水が豊富でもあり、四方を山に囲まれ盆地になっているため朝夕に厳しく冷え込みます。酒造業を行う際に必要な 稲作、温度、豊富な水の3つの条件すべてがそろっています。
「紀土(KID) 純米大吟醸 山田錦」は、酒米の最高峰「山田錦」を50%までに磨いた純米大吟醸。
大吟醸らしい香りやフルーティな口当たり、KIDの特徴である「綺麗さ」「優しさ」「ふくらみ」を兼ね備えたコストパフォーマンス抜群のお酒です。
⑦Faucon 出羽燦々 純米大吟醸 47% 本生
「浜田株式会社」は慶応2年(1866年)創業。山形県米沢市窪田町にある酒蔵です。周囲を山々に囲まれた米沢盆地は、夏は暑く、冬は厳しい寒さで酒造りに適した温度。吾妻連峰から湧き出る豊富な伏流水を仕込み水とし、酒米は地元産を中心に杜氏自ら厳選し納得した酒造好適米を使用しています。
「Faucon 出羽燦々 純米大吟醸 47% 本生」は、盆地特有の寒暖差の激しい土地で大事にはぐくまれた酒造好適米「出羽燦々」を使用し、 華やかな香りが特徴の雑味が無い後味に仕上たお酒です。 「出羽燦々」のもつ米の旨み、(芳醇でふくよか)を持ちながらすっきりした後味。食中酒としてもバランスが良いお酒です。
⑧純米大吟醸酒 国士無双 北海道限定
「高砂酒蔵」は明治32年(1899年)創業。北海道旭川市宮下にある酒蔵です。まわりを大雪の山々と4本の河川(美瑛川・牛朱別川・忠別川・石狩川)に囲まれ、上川盆地に位置する旭川は水資源がきわめて豊富で、「高砂酒蔵」では忠別川の伏流水を使用しています。米は道産米を中心に使用し、道産米の比率は現在80%を超え、「国士無双」シリーズも9割以上が道産米で醸す酒です。
「純米大吟醸酒 国士無双 北海道限定」は、上川産酒造好適米「彗星」使用した、北海道限定酒。洋梨のようにフルーティーな香りと飲み飽きしない穏やかな飲み口が特徴です。
いかがだったでしょうか?
様々な清酒とオススメのお酒その⑨:オススメの純米大吟醸酒。
お気に入りのお酒を取り寄せて、美味しい純米大吟醸酒を味わってみては如何でしょうか?