日本酒の特徴の一つとして、幅広い温度で楽しめると言うものが有ります。
一般的な洋酒などの場合、通常冷やして飲むか常温で飲むものが殆どで、温めて飲むものは数える程しか有りません。
紹興酒などは温めて飲むお酒の代表選手ですが、日本酒の場合は冷酒から熱燗まで、幅広い温度に対応しています。
これからの季節、お燗して飲む日本酒は格別です。
今回は、「燗して旨い日本酒」をご紹介して行きたいと思います。
・温度毎の日本酒の呼び名
幅広い温度で楽しめる日本酒は、温度毎に呼び名が有ります。
(SAKETIMESより引用)
一口に「お燗」と言っても、「日向燗」・「人肌燗」・「ぬる燗」・「上燗」・「熱燗」・「飛び切り燗」と6種類もの温度と呼び名があるのです。
それぞれの温度で特徴が有り、
・日向燗(ひなたかん):飲み口が優しくなり、ほんのり香る温度。
・人肌燗(ひとはだかん):米ならではの香りが立ち、味に膨らみが出る。
・ぬる燗(ぬるかん):旨み成分であるアミノ酸がもっともよく引き出される温度。
・上燗(じょうかん):酒器に日本酒を注ぐと湯気が立ち、ハッキリと温かさを感じられ、香りが引き締まり味にふくらみが出る。
・熱燗(あつかん):シャープな味わいになり、キレのある後味が楽しめる。
・飛び切り燗(とびきりかん):香りがシャープになり、辛みを感じやすくなる。飲んだ瞬間から体が温まる。
の様な特徴があります。
・燗して旨い日本酒
・燗して旨い日本酒その18:
飛良泉 山廃純米酒 長享
「飛良泉本舗」は創業長享元年(1487年)。霊峰・鳥海山が日本海に秀麗な影を映すにかほ市で、室町中期から続く歴史を誇る蔵元です。「飛良泉」の酒銘は良寛和尚に「飛びきり良い白い水」としたためて贈ったことに由来します。
「飛良泉 山廃純米酒 長享」は、山廃造りに秀でる秋田最古の蔵元の真骨頂。「長享」の名は創業年「長享元年(1487年)」にちなみ名付けられました。
兵庫県産《山田錦》を用い、山廃本来の野性味ある酸と旨味を引き出すため、あえて高精白せず醸した山廃純米酒です。山廃由来の酸と旨味が調和し二重三重に広がる、飲みごたえある味わいが魅力。冷やはもちろん、お燗にしてまた美味しく、熱めの燗にしてぐっと旨味が増幅し、しっかりとした骨格を感じられます。
如何だったでしょうか?
燗して旨い日本酒その18:飛良泉 山廃純米酒 長享。
これからの季節、お燗した日本酒で温まりながら旨味を満喫しましょう。