日本全国のご当地グルメを北から順にご紹介していく「日本のおいしいもの巡り」。
日本の各地のご当地自慢の食材や、地元の名店の美味しい料理をご紹介するシリーズの第九弾。
第九弾は栃木のご当地グルメから厳選した8選をご紹介します。
①那須高原チーズケーキ
那須高原は昔から酪農が盛んな地域で乳製品が多く作られてきました。
「文・菓工房 五峰館」というお店のチーズケーキが大ヒットしたことがきっかけで「那須のご当地グルメといえばチーズケーキ」という認識が大きく広がるようになりました。
那須産の乳製品を使ったチーズケーキを扱うお店は以前から多かったものの、ブームによって扱うお店もさらに増え、各店舗さまざまなこだわりを見せているご当地グルメです。
那須高原チーズケーキを大きく広めたきっかけになった「文・菓工房 五峰館」は、現在は「チーズガーデン那須本店」という店名に変わって営業を続けています。
②足利ポテト入り焼きそば
Wikipediaによれば、”ポテト入りやきそば(ポテトいりやきそば)は、栃木県足利市、群馬県桐生市周辺で見られる焼きそば。ソース焼きそばに、一口大の蒸したジャガイモが入っている。“とあります。
栃木県足利市のあたりは昔は米作農家が多く、休耕の間にジャガイモを作る家が多かったそうです。戦前から子どものおやつとして身近な食材のジャガイモを屋台で炒めてしょうゆで味付けしたものを売っていました。
そこに月星食品の初代社長がソースを持ち込み、ジャガイモのソース炒めが誕生しました。これは後に『子供洋食』と言われ、人気を博しました。そして戦後、麺の文化が流入したので『子供洋食』に麺を入れてみたところ、これはおいしいと評判になって生まれたのが「ポテト入り焼きそば」だそうです。
③とちぎ和牛
「とちぎ和牛」は一般社団法人とちぎ農産物マーケティング協会が商標登録する黒毛和牛のブランド。 県内の指定された生産者が丹精込めて育てた黒毛和牛で品質の格付が上位の限られたもの(格付等級A・Bの4・5等級〔5等級が最高級〕)のみに与えられるブランドです。
全国規模の品評会で、直近6年間に最高位賞を4回も受賞しています。
とちぎ和牛の旨味と感触をシンプルに味わうなら、まずはステーキです。口の中に広がる牛肉の甘さと旨みは、まさに至高です。
とちぎ和牛の様々な部位を堪能できる焼き肉も見逃せません。焼き加減や塩・タレなどの味付けを好みに応じて変えてみる楽しさは、焼き肉ならではです。
「とちぎ和牛のハンバーグ」も人気のメニューです。溢れ出る肉汁や風味豊かな食感は、子どもから大人まで魅了する美味しさです。
そして、日本人の大好きな牛肉の味わい方として欠かせないのが「しゃぶしゃぶ」。出汁にサッとくぐらせて適度に火がとおった頃にポン酢やゴマダレでいただくと、焼き肉とはまた異なる美味しさを見出すことでしょう。
④那珂川町温泉トラフグ
海のない栃木で「トラフグの養殖に成功」という記事を見て、驚いた方も多いと思います。
温泉でトラフグの養殖を最初に始めたのは、那珂川町の野口勝明さんです。故郷の活性化につながる観光資源を考えるなか、海水にも似ている、地元のしょっぱい温泉に目をつけたことがきっかけだったそうです。
塩化物泉で海の魚が養殖できないかと考え、タイ、ヒラメなどを試し、単価の高いトラフグに落ち着きました。
野口さんは約10年前から養殖を手がけ、数年後には出荷にこぎつけた。現在は温泉トラフグの専門会社「夢創造」を経営し、年間25トンを出荷しています。
⑤那須塩原スープ入り焼きそば
Wikipediaによれば、”スープ入り焼きそば(スープいりやきそば、スープ入焼そばとも)は、栃木県那須塩原市の塩原温泉郷で提供されているご当地焼きそば。“とあります。
ウスターソースで炒めた焼きそばの麺に、キャベツなどの野菜を煮込み、鶏がらや醤油などで味付けしたスープをかけたもので、見た目はラーメンに似ていますが、実態は焼きそばで、味付けは焼きそば味です。
その発祥は、「釜彦食堂」と古町温泉付近の「こばや食堂」の2店舗がそれぞれ元祖を主張していますが、具や麺や味付けに多少の差異があり、異なる由来を主張しています。
釜彦食堂のスープ入焼そばは、出前で焼きそばとラーメンのスープを運ぶとき一緒にすれば汁がこぼれにくいという発想が元になったもので、同店によれば3年の開発期間を経て考案し、1955年(昭和30年)頃から提供しており、「元祖」と名乗っています。具は野菜と鶏肉で、全体的には香辛料の風味が強いものとなっています。
こばや食堂のスープ入り焼きそばは、かつて存在した「新生食堂」という食堂の裏メニューがルーツとされており、その主人から直接教わったものであると主張しています。麺にはラーメンのものを使用し、具にはキャベツと豚肉を用い、ウスターソースの味が強いのが特徴です。
塩原温泉郷のご当地グルメとして、複数の店舗で提供されていて、扱う店舗数こそ多くないものの、塩原温泉郷のご当地グルメとして紹介されています。
⑥日光湯波
Wikipediaによれば、”京都の湯葉は膜の端に串を入れて引き上げるため一枚なのに対し、日光の湯波は膜の中央に串を入れて二つ折りにするように引き上げるため二枚重ねとなる。このため、京都のものは薄く、日光のものはボリューム感があるものになる。身延では湯葉を何枚も重ねて固めた「角ゆば」も作られている。また、関西の湯葉は生または自然乾燥させることが多く、日光は生または油で揚げられることが多い。“とあります。
昔からゆばは精進料理には欠かせない食材ですが、今日に至るまで料亭や家庭料理などで食べられています。生ゆばは、刺身としてわさびや醤油やポン酢をつけて食べる事が多い様です。
日本のゆばは1200年前に最澄が中国から持ち帰ったことがはじまりとされ、仏教とともにゆばを持ち帰ったことが日本に広まるきっかけとなりました。
日光湯波の歴史はとても古く、京都とともに日光も山岳信仰の盛んな時代に全国から人々が集まり、輪王寺を中心とした仏教の修行の場として日光には多くの僧、修験者が集まりました。
その際に魚類に変わる栄養のある食品として好まれたのがゆばであり、精進料理として親しまれてきました。
そして江戸時代に徳川家康公が日光に祀られるようになって、参拝される方に出された食事にゆばが用いられ定着していきました。
明治時代に一般の人達にも広まり、今もその昔と変わらない味を後世に伝えています。
⑦佐野ラーメン
Wikipediaによれば、”佐野ラーメン(さのラーメン)とは、栃木県佐野市を中心として、食べられているラーメンであり、関東地方のご当地ラーメンの一つである。 佐野市の近代の重要な食文化であり、観光資源でもあり、観光振興において重要な役割を果たしている。“とあります。
竹を使って麺をうつ、青竹打ちの平麺が特徴。麺はコシが強く、平打ち麺が多いですが、中太から細麺、平打ちなど、店によって異なります。
スープはコクのある醤油味が特徴ですが、店によって鶏がらであったり豚骨であったり、東京ラーメンに近い透き通った醤油スープ、 醤油が若干入った塩ラーメンの様なもの、味醂で甘味を付けたものなどがあります。
具材はナルト、チャーシュー、メンマ、刻み長ネギが入ることが多いようです。
その歴史は1916年(大正5年)、佐野市で洋食店「ヱビス食堂」開業した事からはじまります。「ヱビス食堂」は洋食店でしたが中華料理も出しており、中国人コックがいました。
そこで修業した小川利三郎氏が、中国人コックから青竹踏みの製麺法を学び、 1930年(昭和5年) に独立して、屋台の中華そば屋を始めます。
その後、「宝来軒」を構え、青竹踏みを店先で見せる商法が有名になりました。青竹踏み自体は珍しい製法ではありませんでしたが、周囲が早くから機械製麺に切り替わっていく中、佐野ではこの製法が残り、佐野ラーメンとなりました。
ゴルフ客らの口コミから評判となり、町おこしとして1965年(昭和60年)に「佐野らーめん会」が発足し、現代に至ります。
⑧宇都宮餃子
Wikipediaによれば、”栃木県宇都宮市の餃子の始まりは、補充担任を宇都宮師管とする大日本帝国陸軍第14師団が、1940年(昭和15年)8月以降、衛戍地を満州としたことから宇都宮出身の軍人が帰国に際して本場の餃子の製法を持ち込んだのが始まりといわれる。“とあります。
宇都宮餃子は一般的な餃子と比べて野菜が多く、肉は少なめでにんにくはあまり効かせないことが多い様です。 具材に着目すると、ニラ・白菜・キャベツといった野菜が多いためにヘルシーであり、脂っこさが抑えられているため胃にもたれにくいと言う特徴があります。
有力店のひとつ「正嗣」のように餃子以外のメニューを一切置かない店も存在する一方で、専門店で持ち帰りにして晩御飯のおかずにする客のほうが多いというデータもあります。
ファストフードとして持ち帰られるために伝統的に単価が比較的安いという特徴もあります。
いかがだったでしょうか?
栃木県グルメの厳選した8選。
栃木を代表するご当地料理や、知る人ぞ知るグルメまで、厳選したグルメをご紹介しました。
美味しい栃木のグルメの数々、是非ご賞味ください。