日本全国のご当地グルメを北から順にご紹介していく「日本のおいしいもの巡り」。
日本の各地のご当地自慢の食材や、地元の名店の美味しい料理をご紹介するシリーズの第34弾。
第34弾は広島のご当地グルメから厳選した8選をご紹介します。
①呉海軍カレー
海上自衛隊の艦艇では毎週金曜日のお昼にカレーを食べるという習慣があります。その理由としては、海上での生活が長くなりがちな自衛隊員たちが曜日感覚を忘れないようにするため、という説が最も有力とされています。
そのカレーですが、作る人が違うのでもちろん艦艇によって少しずつ具や味が異なります。つまり艦艇ごとにオリジナルのカレーレシピを持っているともいえます。
その味をできるだけ忠実に再現したもの、それが海自カレーなのです。当然ながら呉海自カレーというのは呉に停泊する艦艇のカレーがメニューとなっています。
②汁なし担々麺
Wikipediaによれば、”汁なし担々麺(しるなしたんたんめん)は、丼がスープで満たされた一般的な担々麺に対し、本場中国の汁の無い担々麺をアレンジしたB級グルメである。“とあります。
広島の汁なし担々麺の元祖は、2001年(平成13年)に、広島県広島市中区で創業した「きさく」と言われており、「きさく」の担担麺は知る人ぞ知る名物となりました。
続いて、広島市中区の「くにまつ」が2010年頃から起きた第二次ブームを牽引しました。「くにまつ」は具体的なレシピを公開する事で、広島の汁なし担々麺の普及に大きく寄与しました。
広島の汁なし担々麺は、青ネギの風味を利かせ、かんすい少なめの中細麺に半熟卵のトッピングが一般的です。 ちなみに、〆のごはんは、「きさく」のお客さんが始めたものが発祥と言われています。
2017年にはサンヨー食品からカップ麺として「サッポロ一番 街の熱愛グルメ 広島式汁なし担担麺」が発売されています。 2018年現在、県内に汁なし担々麺の専門店は25店以上、提供店は200店以上となっており、広島のご当地グルメとなっています。
③タコ飯
瀬戸内海の中でも有数のタコの産地として知られる広島県三原市。三原市は、瀬戸内でも島の密集している地域。そのため、岩場や砂場、変化の多い潮流など、タコの育ちやすい環境が整っています。
その瀬戸内の新鮮な地だこを使った炊き込み御飯が、広島県東部の三原市では「たこめし」として古くから食べられてきました。捕ったばかりのたこを漁師が、船の上で食べる為の料理が家庭の食卓に広がったようです。
日本で「たこめし」が食べられている地域は、三原と明石と言われていますが、主に三原では生だこ、明石では干しだこが使われているようです。
④もみじ饅頭
Wikipediaによれば、”もみじ饅頭(もみじまんじゅう)は、饅頭の一種。もみじをかたどった焼饅頭の一種であり、広島県厳島(宮島)の名産品である。“とあります。
全国にその名を広く知られた「もみじまんじゅう」は、広島の土産として定番ともいえる商品で、本来は宮島の名物です。
全国的に有名で、全国お土産ランキングではトップクラスの実績を誇ります。「もみじまんじゅう」と言う名前は、宮島の「紅葉谷」という場所から名づけられました。
「もみじまんじゅう」は明治時代後期の和菓子職人(高津常助)の「高津堂」によって考案されましたが、独占をしなかったため、大手もみじ饅頭メーカーや宮島島内の小規模メーカーの他、大手スーパーなどのプライベートブランドからも「もみじ饅頭」の名称で製造・販売されています。 そのため、多種多様な製品が有り、選ぶ楽しさも有ります。
⑤尾道ラーメン
Wikipediaによれば、”尾道ラーメン(おのみちラーメン)は、尾道市を中心とした広島県備後地方のご当地ラーメン。“とあります。 尾道ラーメンは1947年に尾道で台湾出身の朱阿俊が屋台で提供した中華そばに始まったと言われています。
朱阿俊は後に中華食堂「朱華園」を開きました。醤油味ベースのスープに平打ち麺、トッピングに豚の背脂のミンチを乗せたものは朱華園で「中華そば」として提供されていましたが、2019年6月18日に閉店しました。
1990年代になると福山市鞆の浦の珍味メーカー「阿藻珍味(あもちんみ)」が「お土産用尾道ラーメン」を販売します。鶏ガラスープに平子いわしを使ったもので、以後、この系統のラーメンを出す店が増え、一般的に「尾道ラーメン」といった場合には、こちらを指すことが多いです。
このように尾道ラーメンは朱華園をルーツとするものと阿藻珍味をルーツとするもの、二つの系統があります。 醤油ベースに豚の背脂がたっぷり浮かんだスープが特徴ですが、お店によっては豚骨ベースだったり、鶏がらスープだったりと個性様々です
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【宅麺】尾道ラーメン喰海 |
⑥あなご飯
Wikipediaによれば、”あなご飯(あなごめし)とは瀬戸内地域の郷土料理。“とあります。 「あなごめし」は、あなごの「あら(頭や骨)」でとったダシ汁で炊いたご飯の上に、蒲焼のあなごをのせたものです。
宮島近海では身のしまった良質なあなごがよく獲れることから、もともとは漁師料理だったと言われています。
あなごのあらでとれたダシのコクと、ふっくら焼き立てのあなごは相性抜群です。特に広島が有名で、駅弁なども売られています。
冬の1月中旬の穴子が最高といわれます。「あなごめし」は広島市内と宮島周辺に専門の名店があり、中にはミシュランの星を取得した店もあります。これは広島グルメには外せない一品です。
⑦お好み焼き
Wikipediaによれば、”小麦粉を水で溶いたものを薄く伸ばして焼いた生地の上に野菜や肉といった具を重ねてひっくり返し、生地でふたをして「蒸し焼き」にするのが特徴。具と小麦粉で出来た生地を混ぜて作る「混ぜ焼き」とはまったく異なる食感となる。同様の調理法の「お好み焼き」を供する地域は広島以外にも存在するが、中華麺を加えることが多い点と、具材としてもやしを用いることが決定的なオリジナリティとなっている。“とあります。
今や広島グルメの代表格である「お好み焼き」。戦前に子供のおやつであった「一銭洋食」が原型で、近年では「ご当地グルメの代表格」ともいわれ、広島市だけで800軒以上、広島県内には1,700軒以上あるといわれており、店舗数では全国3位、人口10,000人あたりの店舗数では全国トップです。
1950年ごろに発生した屋台街(後の「お好み村」)で開業した、「みっちゃん」と「善さん」が広島風お好み焼きの元祖と言われています。
⑧牡蠣
牡蠣の名産地広島は生産量が全国ナンバーワン。日本全体の60%を超える牡蠣生産量を誇ります。地形や潮流、豊富なプランクトンなどの好環境が、広島でたくさんの美味しい牡蠣が取れる理由です。
広島県の名物「牡蠣」は、他の地域の牡蠣と違い、良質な漁場で育つため一回り・二回りも大きいのが特徴です。
大きく、身がしまった濃厚な味が広島牡蠣の特徴。旬は1~2月ですが、養殖も盛んなので今では年中美味しい牡蠣を食べることができます。
広島産のものは殻が小さめで身が大きいという特徴があり、現地では生牡蠣をはじめとする様々な牡蠣料理を食べられます。
いかがだったでしょうか?
広島グルメの厳選した8選。
広島を代表するご当地料理や、知る人ぞ知るグルメまで、厳選したグルメをご紹介しました。
美味しい広島のグルメの数々を、是非ご賞味ください。